研究のヒホ

神経生理の研究に四苦八苦するブログ

今週のThe Journal Of Neuroscience(25 FEBRUARY 2015; 35 (8))を読んだ

Table of Contents — February 25, 2015, 35 (8)

 印象深いのが2つほどありました。

Dopamine Directly Modulates GABAA Receptors

 ドーパミンがGABA受容体に直接効いてるなんて考えもしませんでした。効いていたとしても、どうせ間接的だろうと思ってました。アブストしか読めてませんが、受容体の様々な部位を変異させて、どこに効いているのかはっきりさせて説得力を上げているようです。これをきっかけにいろんな受容体と神経伝達物質の直接作用なんかが調べられていくかもしれませんね。

Fast Gamma Oscillations Are Generated Intrinsically in CA1 without the Involvement of Fast-Spiking Basket Cells

 マウスのin vitro実験、カイニン酸投与でガンマ波を誘導してCA3やCA1で計測しています。CA3とCA1のガンマ波周波数帯域が若干違うことを最初の図で言ってます。説得力のある入り方の勉強になります。optogeneticsも利用しているようです。最初、Fast GammaではなくGamma全体の話かと思い、そうすると自分の実験が無意味なものになるのでとても焦りました。